一般眼科 | 葛飾区立石駅前みずほ眼科 ドライアイ

一般眼科 | 葛飾区立石駅前みずほ眼科 ドライアイ

駐車場有TEL.03-5654-7086
〒124-0012 葛飾区立石1-15-5 みずほメディカルモール3F
電話番号

〒124-0012 葛飾区立石1-15-5 みずほメディカルモール3F

一般眼科

一般眼科

一般眼科について

目は重要な感覚器官です

人は、情報の約90%を目(視覚)から得ていると言われています。他の感覚器官と比べ、その取得する情報量は圧倒的に多く、最も重要な組織の一つであると言えます。

信頼される眼科「みずほ眼科」を目指しています

大切な感覚組織であればこそ、ちょっとした症状や、ほんの少し気になることであっても軽視すること無く、必ず眼科を受診していただきたいと我々は考えています。ほとんど自覚症状の無いままに重篤な視力障害を来たしていたり、視野狭窄(見える範囲が狭くなる)が進んでいたりするケースも少なくありません。眼科診療は「早期発見・早期治療」、これに尽きます。受診は早ければ早いほど、病気を早期に発見し、進行を食い止めることが可能です。病状が進行してから治療するよりも、治療に関わる患者様ご自身の負担もずっとずっと軽くなります。
万が一にも、目の病気が重症化することによって、仕事や学業、日常生活などに支障を来たすようなことが無いよう、躊躇しないで眼科を受診してください。当院は、地域の皆様から信頼される眼科を目指して日々努力していきたいと思います。

こんな症状や見え方の際は、お早めに受診してください。
目に以下のような違和感や症状があれば、迷わずに眼科を受診してください。
  • 目が赤く、充血している
  • 目が乾いて痛い
  • 目ヤニが多い
  • 目の奥が痛む
  • 目の痒みが気になる
  • 目がよく疲れる
  • 目に異物感がある など
こんな見え方はしないでしょうか?
  • 物が見えにくい
  • 光がひどくまぶしい
  • 目の前にちらちらしたものが見える
  • 物がゆがんだように見える
  • 物が二重にダブって見える
  • 物が霞んだように見える など

上記以外の目の症状も診療いたしますので、まずはご来院ください。

以下は代表的な眼科疾患です。

  • 屈折異常(近視、遠視、乱視) 
  • 前眼部疾患(翼状片、さかさまつ毛) 
  • ドライアイ
  • ものもらい
  • 眼精疲労
  • アレルギー性結膜炎
  • 飛蚊症
  • 網膜剥離
  • 糖尿病網膜症
  • 網膜硝子体疾患(眼底出血、黄斑疾患) 

屈折異常

屈折異常とは

外部から目の中に入ってきた光が、網膜上にきちんと焦点を結べない状態のことを屈折異常と言います。具体的には、近視(網膜の手前で焦点を結んでしまう)、遠視(網膜を通り越した場所で焦点を結んでしまう)、および乱視(網膜上の一点に焦点を結べない)のことです。

近視

視力の低下にはいろいろな原因がありますが、代表的な視力低下に「近視」があります。世界的に見て日本人には近視が多く、人口の6割以上が近視と言われています。
正常な目の状態では、遠くを見た時は、網膜上に焦点を結びます。しかし近視の場合は、角膜や水晶体を通った光が網膜よりも手前でピントを結んで焦点が合わないため、はっきりと物を見ることができません。
近視の場合は、メガネやコンタクトレンズで矯正すれば、網膜上にきちんと像が結べるようになり、日常生活に支障を来たさない視力を維持することができます。メガネを使うと「近視が進む」、「視力が下がる」のではないかと心配なさる方がいらっしゃいますが、適切なメガネを使っていればメガネが原因で視力が低下することはありません。また、メガネの度数によって、見え方や目の疲れ具合も違ってきます。お子様の場合ですと、視力の発達具合にも影響が出て来ます。メガネやコンタクトで視力矯正をされる際は、まず眼科を受診してください。

遠視

眼に入ってきた光は角膜と水晶体を通過し、網膜(カメラで言えばフィルムに相当)に到達します。網膜はそれを電気信号に変え、視神経を介して脳に伝えます。脳がその電気信号を再生することで物が見えるわけです。
遠視とは、網膜を通り越した場所で焦点を結んでしまう状態のことです。遠視の目では、網膜の後方でピントが合うため、遠くを見る時は少し調節すれば見えるのですが、近くを見る時は強く調節しないとはっきり見ることができません。遠くでも近くでも調節が必要になり、目に少なからぬ負担がかかって、目が疲れやすくなり、頭痛や肩こりを伴うケースもあります(眼精疲労)。遠視の治療としては、メガネやコンタクトレンズによる矯正を行います。

乱視

乱視とは、目のレンズの働きをする部分(角膜や水晶体)が歪んでいることによって、焦点が1ヶ所に集まらなくなり、像が二重に見えたり、ぼやけて見えたりする状態です。とは言え、正常な眼であっても、角膜や水晶体は完璧な球形ではなくラグビーボールのような楕円形をしており、上下左右に多少の歪みがよく出るものです。したがって乱視そのものは、病気とは言えません。ただ、乱視でも歪みの大きい場合は眼精疲労を招くことがあります。この乱視による眼精疲労は、乱視を適正に矯正すれば解消されます。そして大部分の乱視は、近視や遠視と同様に、補正レンズを用いれば矯正することができます。しかし、角膜の病気や傷などが原因で起こった乱視の場合は、レンズで完全に矯正するのは困難です。

前眼部疾患

翼状片

翼状片とは、結膜(白目部分)が、目頭の方から黒目に三角形状に入り込んでくる病気です。形状が翼のようなことから翼状片と呼ばれています。自覚症状としては充血や異物感などがあります。鏡などを見れば異変にすぐに気付くため「白目の一部が黒目に入ってきた」というような症状で受診される方が大多数です。
充血や異物感を解消するのに点眼薬を用いることはありますが、現在のところ進行を抑える薬はありません。翼の部分が角膜中心にまで達すると、視力障害を引きこすため、ある程度進行したものは、手術で切除することになります。

さかさまつ毛(睫毛乱生)

まつ毛が内向きに生えて角膜にあたり、角膜に傷をつくります。内向きになる原因には、まぶた自体が内向きにまくれ込んでいる場合(眼瞼内反症)と、まぶたには問題なく毛根からのまつ毛が乱れて内側を向く場合とがあります。まつ毛を抜くと一時的に症状は改善しますが、またまつ毛が生えてくると同じことの繰り返しになります。程度がひどい場合はまぶたの手術を行います。

ドライアイ

ドライアイとは

昨今、パソコンやスマートフォンなどの携帯端末の利用により目をよく使う機会が増えています。それに伴い、日常的に目が疲れやすかったり、目が重い、あるいは何となく目に不快感を覚えるという人が急増しています。

目に嫌な感じがあり、気になりだすと、仕事だけでなく日常生活にも不便を感じますし、頭の痛みや肩のこり、気分の悪さ(嘔吐感)などの症状に悩まされたりすることもあります。

こうした疲れ目の原因で、このところクローズアップされているのが「ドライアイ」(目の乾き)という症状です。

目が疲れやすいと感じている方の原因には、過度に目を使ったためばかりでなく、ドライアイが関係している可能性が考えられます。

眼球の表面を潤す力が低下した状態

ドライアイとは、目を守っている涙の量が少なくなったり、量は十分でも涙の質が低下したりすることにより、眼球の表面を潤す力が低下した状態です。目の表面に無数の傷がついたりするケースもあります。また、目に入ってきた細菌や花粉などの異物を涙ですぐに洗い流すことができなくなり、感染症やアレルギーなどの炎症が起こりやすくなります。涙液の分泌は年齢とともに低下し、特に女性の方がドライアイになりやすい傾向があります。
目が疲れやすい、目が乾く、物が霞んで見える、目がゴロゴロする、などの不快感は、早めに診断と治療を行えば改善することが多いので、ご相談ください。

ドライアイの検査

涙の量を調べる検査としては「シルマー試験」が一般的です。専用の細い濾紙(涙紙)を眼の涙点上にはさんで瞼を閉じ、5分間でどのくらいの長さ分の涙がしみ込んでくるかを調べる検査です。
目の表面の状態の検査には、フルオレセイン(黄色い染色液)の点眼により眼球表面を染め、スリットランプと呼ばれる顕微鏡を使って調べる方法がよく用いられます。角膜や結膜に傷や凹凸などがあると、その部分が染まって見えます。また、同じ染色液で涙の安定性を測る検査(涙液層破壊時間(BUT)検査)も行われます。瞬きをしないで目を開けたままの状態で、涙の層がどのくらいの時間で壊れるかを、細隙灯顕微鏡で観察・測定する検査です。いずれの検査も比較的短時間で済み、痛みなどは伴いません。

ドライアイの治療

症状が軽い場合なら、潤いを与える点眼薬で緩和させます。人工涙液、ヒアルロン酸製剤(保湿効果があります)、ムチン(粘膜から分泌される粘液の主成分)や水分の分泌を促進する点眼薬、ムチンを産生する点眼薬などが用いられます。
また、涙の出口である涙点に栓(涙点プラグ)をして涙が鼻涙管から排出されないようにする治療、フードのついたドライアイ眼鏡をかけて涙の蒸発を減らす治療などを行う場合もあります。

ドライアイの注意点

ドライアイは環境要因が病状を左右します。コンタクトレンズ、エアコン、VDT作業はドライアイを助長する3大要因なので、症状がひどい時はそれらを控えることが必要となります。また、乾燥するからといって点眼薬を使いすぎると、そこに含まれている防腐剤(塩化ベンザルコニウム)によって角膜の表面が余計に傷んでしまうこともあるので、点眼回数が多い場合は防腐剤を含んでいないものを使用するようにしましょう。

こんな症状はありませんか
  • 目が疲れやすくなった
  • 目やにが多く出る
  • 目にごろごろと違和感がある
  • 目が乾いた感じがする
  • 目が痛い
  • 訳もなく涙が出る
  • 物が霞んで見える
  • 目が痒い
  • 光を見るとまぶしくて目を開けていられない
  • 目が赤い など

※上記項目のうち5個以上があてはまる場合はドライアイが疑われますので、眼科への受診をお勧めします。

ものもらい(麦粒腫、霰粒腫)

麦粒腫

麦粒腫は、まぶたの脂肪を出す腺や汗腺に細菌が感染することによって発症します。 症状は、まつ毛の根元あたりのまぶたの一部が赤く腫れて、はじめはかゆみを感じます。そして次第に痛みを伴うようになってきます。炎症が強くなってくると赤みや腫れ、痛みが強くなり、さらに症状が進むと腫れた部分が破れ、中から膿が出てきます(排膿)。膿が出てしまえば、その後徐々に症状は回復に向かっていきます。麦粒腫は炎症が治まれば、数日で回復します。麦粒腫の治療は、一般的に抗菌の点眼薬や軟膏を処方します。場合によっては抗菌物質の内服薬を併用します。抗菌の点眼薬や軟膏を使うことで、これ以上の化膿を防止することができます。まばたきすると痛むなどの、兆候が表れたら目の周りを清潔に保つような心がけが大切です。また、コンタクトレンズを使用している方は装用を控えて下さい。

霰粒腫

まぶたに触るとコリコリとした小さなしこりがみられる場合は霰粒腫と診断されます。ほとんどの場合、炎症を伴わない脂肪のふくらみのため痛みはありませんが、細菌に感染してしまうとまぶたが赤く腫れ、痛みを発する場合があります。炎症を伴った場合は麦粒腫と似た症状となるので、区別がつきにくくなることもあります。霰粒腫は、麦粒腫とは異なり、そのままの状態で放っておくと同じ状態のまま何ヶ月も続くことがあります。症例によって極めて治りにくいケースがあるということです。また、霰粒腫とよく似たものでがんであること場合もあります。高齢の方でこのようなできものができた時は、お早目に当院または最寄りの眼科にご相談下さい。霰粒腫は特に治療しなくても1ヶ月ほどで自然に回復することがあります。但し、細菌に感染して炎症を起こした場合は麦粒腫同様、抗菌の点眼薬や軟膏が処方します。しこりが大きくなり、角膜を圧迫するような場合、美容的に問題な場合、手術での摘出を検討します。

眼精疲労

眼精疲労とは

パソコンや読書などのように眼を持続的に使うと、眼の疲労感、眼の重圧感だけでなく、全身にも疲労、頭痛、肩こり、吐き気などが起こることがあります。これを一般的に眼精疲労といいます。

眼精疲労の原因

眼精疲労の原因として、さまざまなものが考えられています。原因を特定することが難しい場合が多く、場合によっては複数の因子が関与していることもあります。 眼精疲労の原因として以下のものが考えられています。

  • 目そのものに原因があるもの
    遠視、近視、乱視などの屈折異常を放置している場合、眼精疲労が発生しやすいと考えられています。いずれも、物が適正に見えないために、それを無理に調節して見ようとして、眼の筋肉を無理やり働かせるために眼精疲労が生じます。
  • 全身的な疾患が原因なもの
    全身疾患によっても眼精疲労が起こります。高血圧、低血圧、糖尿病、バセドウ病、貧血、自律神経失調症、月経異常など、さまざまな病気で眼精疲労が発生します。
  • 精神的な影響
    職場での不適合、心身症、神経症、パニック症候群などの精神的ストレスも眼精疲労の一因となることがあります。
  • 環境的な影響
    紫外線や赤外線、過度の照明などの光刺激によるものがありますが、最近注目されているのがVDT作業による眼精疲労で、VDT症候群と呼ばれています。また機械的刺激によるものとしてクーラーの風やごみなどがあります。
眼精疲労の症状

最初は眼が重い感じがしますが、徐々に眼が痛くなり、かすんできたり、まぶしくなったり、眼が赤くなったり、涙が出たりします。全身的には頭痛、肩こり、吐き気などが起こります。

眼精疲労の治療

眼精疲労の治療はその原因によって異なります。可能な限り正確に原因を明らかにし、その原因を治療あるいは取り除くことが重要です。ビタミンB12の点眼や内服、目の調節緊張を和らげるような点眼が有効です。

アレルギー性結膜炎

アレルギーとは外から入ってくる異物(スギ花粉やダニ・ハウスダストなどの抗原:アレルゲン)に対して体が過剰な免疫反応を起こすことです。結膜は上下のまぶたの裏側と、白目の表面を覆う半透明の膜です。目の表面を覆っていて血管を多く含んでいるのでアレルギーが起きやすい場所です。

アレルギー性結膜炎の症状

アレルギー性結膜炎の症状の一つにかゆみが挙げられます。アレルギーの原因物質は涙で流され鼻側にある涙点から鼻に排出されるため、目頭だけがかゆくなることもあります。かゆみのため、目をこすっていると次第にゴロゴロしてきます。そして充血してまぶたが腫れてきます。さらに進行すると、白目の上の結膜がむくんでゼリー状になり、そのために目が閉じにくくなることもあります。アレルギーの原因による症状の違いはないのですが、かゆみの原因が特定できず、目がゴロゴロする、目が重いという症状だけの場合もあります。コンタクトレンズが関与している場合にはレンズが汚れる、ズレる、という症状を起こすこともあります。

アレルギー性結膜炎の原因
季節性のアレルギー性結膜炎(花粉症)

花粉が原因で生じるアレルギーです。春先のスギ花粉症が一般的ですが、カモガヤやブタクサを原因とした花粉症もあります。花粉症では、毎年決まった季節に症状がみられることが特徴です。

通年性アレルギー性結膜炎(ハウスダスト)

ハウスダストによる結膜炎も症状は花粉症と同様です。
ハウスダストは常に身の回りにあるので、一年を通して症状がみられるため通年性アレルギーとも呼ばれています。ハウスダストに反応するのであれば家の中を常に清潔にし、ホコリがたまりにくい対策を考えることが重要です。ひどい場合は肺炎を起こすこともありますので軽視できません。

アトピー性角結膜炎

アトピー性角結膜炎は、アトピー性皮膚炎に合併して起こるアレルギー性の結膜疾患で、角膜(黒目)や結膜に炎症を引き起こします。目やまぶたのかゆみが特にひどく、充血や流涙、角膜混濁や点状表層角膜症(小さなただれ)、角膜びらんなどを生じます。また、白内障や網膜剥離などの原因となり得るので、早期の検査をおすすめします。

巨大乳頭結膜炎・春季カタル

慢性重症型のアレルギー性結膜炎です。特に10歳くらいまでの男児に多く見られます。
炎症が強い場合は、角膜(黒目)に傷ができ、視力低下にもつながります。ステロイド剤や免疫抑制剤の点眼による治療が必要なことも多く、眼科の専門医にかかることおすすめします。花粉症ほどではありませんが、昨今大人でもみられます。

アレルギー性結膜炎の検査

細隙灯(さいげきとう)顕微鏡で目を観察する生体検査で、眼科診療の中では視力、眼圧、眼底とともに基本的かつ重要な検査です。細隙灯というスリットランプからの細い光で眼球の各部を照らし、それを必要に応じて拡大して観察します。またアレルギーの原因(アレルゲン)を特定する検査も存在します。アレルゲンを回避することで症状の緩和が期待できます。

アレルギー性結膜炎の治療

症状や病状を観察し、点眼薬と内服薬にて治療します。

飛蚊症

飛蚊症とは

目の前を黒い点や塵、ときには髪の毛や輪のようなものが動く症状で、蚊が飛んでいるようにも見えるため「飛蚊症」と総称されています。ときには水玉のように透明なものもあり、これらは目を動かすのと同調して動いて見えます。

飛蚊症の原因

飛蚊症の原因は、本来透明なはずの硝子体中に濁りが発生し、その影が網膜に映ることによるものです。もっとも多いものは、近視性変化や加齢性変化にともなう飛蚊症です。硝子体中に濁った線維が出てくる場合や後部硝子体剥離といって硝子体の体積が減少(液化変性)することによって硝子体と網膜の間にすき間ができ、剥がれた後部硝子体面上に濁りができて生じる場合などがあります。加齢以外にも、例えば網膜血管から硝子体中への出血、炎症性物質の波及、遺伝性の硝子体変性症、全身の病気などによって生じます。

飛蚊症の検査

瞳孔を目薬で開いて(散瞳して)圧迫眼底検査を行ない、網膜剥離網膜裂孔がないかなど眼底を詳細に調べます。

飛蚊症の治療

飛蚊症自体は生理的現象の1つであり、病気ではないので特に治療の必要はありません。しかし、後部硝子体剥離が生じるとき、いっしょにひっぱられた網膜に穴があいてしまうことがあり、これを網膜裂孔といいます。飛蚊症はこの網膜裂孔の発生を教えてくれている時があるのです。網膜裂孔を放置しておくと網膜剥離に進展し、視力が大きく低下して手術を受ける必要が出てきます。網膜裂孔は早期に発見されれば、外来でレーザー治療を行なうだけで済む場合もあります。そのほか、出血が硝子体中に広がった硝子体出血ぶどう膜炎による飛蚊症の場合でも早期治療が重要です。

飛蚊症の注意点

飛蚊症は実は大病の前兆かもしれないので軽視してはいけません。飛蚊症を自覚したら、なるべく早く眼科を受診し、精密検査を受けて治療が必要なものかどうかを詳しく調べてもらってください。

網膜剥離

網膜剥離とは

網膜は、眼の奥に広がっている薄い膜状の組織です。眼の中に入った光が映し出される所で、カメラのフィルムに当たります。光や映像がフィルムに相当する網膜に到達すると、網膜はそれを電気信号に変え、視神経を介して脳に刺激を伝える結果ものが見えるということになるわけです。その網膜の亀裂や穴を網膜裂孔〈れっこう〉といい、網膜剥離の原因になります。
網膜剥離とは、その名の通り網膜が剥がれてしまう病気です。正確にいうと、感覚網膜という光を感じとる膜が、色素上皮と呼ばれる土台から剥がれる病気です。網膜剥離を起こすと感覚網膜の光に対する感度が低下してしまいます。その結果、視野や視力に影響が現れます。ものを見る中心部分を黄斑(おうはん)と言いますが、ここは最も敏感な部分なので、網膜剥離がこの黄斑まで及んでいるかどうかは治療上大きな意味を占めます。

網膜剥離の原因

網膜に穴(網膜裂孔や網膜円孔)が開いてしまい、目の中にある水(液化硝子体)がその穴を通って網膜の下に入り込むことで発症します。網膜に穴が開く原因は中高年者と若い人で異なります。中高年者の場合、加齢による硝子体の収縮が主たる原因です。年齢とともに硝子体は少しずつサラサラした液体に変化(液化変性)し、その容積が減って収縮してきます。硝子体の収縮が進行すると、硝子体と後方の網膜が離れてすき間ができます。この現象を「後部硝子体剥離〈こうぶしょうしたいはくり〉」といい、だいたい60歳前後に多く見られます。硝子体の収縮は加齢変化による生理的なものです。しかし硝子体と網膜が強く癒着している場合、または、網膜そのものが弱くなっている場合には、収縮する硝子体に引っ張られる形で網膜が破れ、網膜裂孔ができることがあります。若い人の場合、強い近視や眼球打撲などの外傷が原因です。近視が強い人は、眼球自体が普通より大きいために、生まれつき網膜に薄い部分(変性巣)ができることがあります。そのような薄い網膜には円孔という丸い穴ができることがあります。また激しいスポーツなどで眼球を強く打撲すると、急激に眼球が変形して網膜裂孔が生じることもあります。

網膜剥離の症状

飛蚊症

飛蚊症とは、目の前に点状あるいはひも状の浮遊物が生じ、これが眼球の動きについてまわる症状です。あたかも「蚊〈か〉が飛んでいるように見える」ということで飛蚊症と呼ばれます。ほとんどは加齢変化や近視変化による硝子体混濁が原因ですが、実は網膜裂孔が発生したことを教えてくれている時もあります。治療が必要かそうでないかは症状の程度から区別することはできません。飛蚊症を自覚した時は眼科ですぐ検査を受けてください。

光視症

目の前に閃光が走る「光視症」も網膜裂孔が生じる際に現れる症状です。硝子体が網膜を引っ張った時の刺激が光として脳で認識されるのではないかと考えられています。光視症を感じた場合も眼科ですぐ検査を受けてください。

視野欠損

剥離した感覚網膜は感度が低下します。そのため剥離した網膜が担っていた視野が見えなくなる「視野欠損」という症状が現れます。ただし、左右両目で見ているため、視野欠損が軽度だと気付かないことも珍しくありません。

視力低下

ものを見る中心部分を黄斑(おうはん)と言いますが、ここは最も敏感な部分なので、網膜剥離がこの黄斑まで及んでいるかどうかは治療上大きな意味を占めます。剥離が黄斑にまで広がると、視力が急激に低下します。物がゆがんで見える「変視症〈へんししょう〉」を自覚することもあります。一旦黄斑が剥離してしまうと、網膜剥離が治った後も変視症は残ってしまいます。

網膜剥離の治療

網膜裂孔(中高年者)・網膜円孔(若い人)だけであれば、レーザーによる網膜光凝固で網膜剥離への進行を抑えられることもあります。すでに網膜剥離になっている場合、レーザーは行えず、手術が必要になります。手術方法は大きく分けて2つあります。

硝子体手術

網膜裂孔・剥離の原因となった硝子体を切除してしまう方法です。硝子体を切除し、眼球内の液体を空気に置き換え、剥離した感覚網膜を土台である色素上皮に接着させます。そして裂孔の周囲をレーザーなどで凝固します。眼内を空気や特殊なガスで満たした状態で手術を終了します。自然に抜けるまでの数日間、空気や特殊なガスが剥離部分に当たる姿勢(通常はうつ伏せ)で体位を保ちます。体位制限することで、剥離していた網膜は眼底に固定された状態になり、レーザーを行った部分が固まるまで剥がれてこないように押さえてくれる働きをします。この治療は主に中高年者の網膜剥離に対して行われます。技術が進歩し、最近ではこの方法による手術の割合が増加しています。

強膜内陥術

目の外から網膜裂孔が存在する部分にシリコンスポンジを縫いつけ、眼球を内側に凹ませます。裂孔の周りに冷凍凝固を行って網膜を復位させます(くっつけます)。強膜に穴を開けて網膜下に溜まった水を抜くこともあります。必要に応じて、シリコンスポンジは眼球の一部分に当てるだけでなく、輪状に巻きつけます。眼内に空気や特殊なガスを入れることがあり、その場合は術後数日うつ伏せなどの体位制限が必要になります。

網膜剥離の注意点

中高年者に多い後部硝子体剥離に伴う網膜裂孔による剥離は、若い人に比較して硝子体による牽引力が強いため、飛蚊症の変化を自覚しやすく、視野欠損も急速に進行しやすいといった特徴があります。いったん網膜剥離が起きると短時間で剥離の範囲が拡大し、黄斑まで剥がれてしまう危険性も少なくありません。最近は治療法が発達して失明の確率が減っていますが、早期治療が重要なことに変わりありません。網膜剥離と思われる症状があれば、すぐに眼科を受診してください。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症とは

糖尿病網膜症は、糖尿病腎症・神経症とともに糖尿病の3大合併症のひとつで、我が国では緑内障とともに中途失明の主たる原因となっています。目はカメラに例えられ、網膜は光が映し出されるフィルムに相当しますが、この網膜が障害されます。網膜には細い血管(毛細血管)が張り巡らされていますが、血糖が高い状態が続くと毛細血管が少しずつ変形したり、つまったりします。血管がつまることで網膜が酸欠状態に陥り、その結果として新しい血管(新生血管)が出てきます。この新生血管は未熟でもろいため、簡単に出血したり、油の成分が漏れ出たりします。出血を繰り返すことで網膜にかさぶたのような膜(厚い増殖膜)が形成され、これが原因となって牽引性網膜剥離を起こすこともあります。糖尿病に10年以上罹患すると約50パーセントに網膜症がみられ、20年以上では約80パーセントに網膜症が合併するとされていますが、かなり進行するまで自覚症状がない場合も多く、「見え方に問題ないので大丈夫」と自己判断するのは非常に危険です。糖尿病の方は定期的に眼科を受診し、必ず眼底検査を受けるようにしましょう。

糖尿病網膜症の症状

糖尿病網膜症の初期は自覚症状なく、あっても軽い飛蚊症程度です。一般的には内科医からの眼底検査の依頼によって眼科で発見されることがほとんどです。しかし、例え初期でも眼底の中心部である黄斑に出血やむくみ(浮腫)が生じたり、網膜症が進行して硝子体出血あるいは増殖性変化がおこると視力が大きく低下します。

糖尿病網膜症の検査・分類

糖尿病網膜症は、糖尿病の病歴とその特徴的な眼底病変から比較的簡単に診断可能です。光干渉断層計(OCT)は網膜の浮腫の状況を確認する際に有用です。蛍光眼底造影検査を行うことで、どの程度病状が進行しているかを判断し、以下の病期分類を行います。

1.単純糖尿病網膜症

初期の糖尿病網膜症です。最初に出現する眼底所見は、細い血管の壁の盛り上がり(毛細血管瘤)や小さな出血(点状出血)です。血管から脂肪成分が漏れてシミ(白斑)を形成することもあります。この時期にはほとんど自覚症状はなく、血糖を下げることで網膜を元の状態に戻すことも可能です。

2.前増殖糖尿病網膜症

単純網膜症から少し進行した状態です。毛細血管が広い範囲でつまると網膜が酸欠状態(虚血)になり、足りなくなった酸素を何とか補おうと新生血管を作り出す指令(血管内皮細胞成長因子:VEGF)が網膜から出されるようになります。この虚血の段階を見逃さずレーザー治療(網膜光凝固)を行えば落ち着くのですが、そのままにしておくと増殖糖尿病網膜症に進行してしまい、失明の危険性が高くなります。

3.増殖糖尿病網膜症

この状態になると重症で危険です。酸欠状態(虚血)が強かった網膜から新生血管が硝子体に向かってどんどん伸びてきます。新生血管は未熟なため簡単に壁が破れますので、硝子体に出血(硝子体出血)することがあります。硝子体は透明なゼリー状組織ですが、ここに出血が混ざると視界にゴミのようなものが見える症状(飛蚊症)を自覚したり、出血量が多いと急激な視力低下をきたします。また、出血を繰り返すと増殖膜と呼ばれるかさぶたのような組織が出現し、これが網膜を引っ張って牽引性網膜剥離を起こすこともあります。この段階にまでなると硝子体手術が必要になりますが、仮に手術がうまく行っても網膜の感度が著しく低下していますので、大幅な視力回復は期待できないことも多くあります。この増殖糖尿病網膜症の段階になると、血糖コントロールに関わらず、網膜症は進行していきます。特に年齢が若いほど進行は早いため、慎重に経過を見ていく必要があります。

*糖尿病黄斑症

黄斑(おうはん)は網膜の中心にあり、ものを見るために最も大事な部分です。糖尿病により毛細血管が障害されると、血管から水分や油の成分が漏れ出して「むくみ」を形成しますが、それが黄斑に起こった場合を糖尿病黄斑浮腫と呼びます。軽症であればステロイド抗血管内皮細胞成長因子(VEGF)薬の注射を行い、同時に原因となっている毛細血管瘤をレーザーで凝固します。薬物は代謝されていずれ無くなりますので、黄斑浮腫が再発すれば注射を繰り返します。これらの治療で効果が得られない場合、硝子体手術を検討します。糖尿病黄斑症に対する硝子体手術は、ある程度の治療効果が期待できるとの報告が多数なされています。

糖尿病網膜症の治療

1.レーザー治療

レーザー治療は網膜光凝固とも呼ばれ、一般的に通院で行われます。病期が前増殖期に入った辺りからレーザー治療を検討し始めます。レーザーにより酸欠状態の強い網膜を凝固することで虚血を解消し、新生血管の発生を予防したり、すでに出現してしまった新生血管の活動性を下げることを目的としています。どの程度の範囲を照射するかは病状によって異なり、網膜全体を凝固する場合は汎網膜光凝固と呼びます。多少の痛みを伴う場合がありますが、10分から15分程で1回の治療は終わります。網膜全体に行う場合は、日を空けて通常数回に分けて行います。この治療で誤解を生みやすいのは、あくまでこれ以上の悪化を防ぐためのものであって、網膜を元の状態に戻すための治療ではないということです。レーザーは熱凝固なので「やけど」と同じ状態を作り出し、むくみ(黄斑浮腫)が出やすい状態になります。そういった理由で、多くの場合レーザー治療後の視力は不変かむしろ低下します。さらにレーザーにより網膜の視細胞を広い範囲で焼却して大幅に減らしますので、当然のことながら視野が狭くなり、暗いところが苦手(鳥目)になります。当院ではスキャニング方式のパターンレーザーを使用することで、従来の装置と比較して少しでも痛みを軽減できるように、かつ治療時間を少しでも短縮できるように心がけています。

2.硝子体手術

レーザー治療で網膜症の進行を予防できなかった場合、大量の硝子体出血で大きく視力低下した場合、網膜症が進行して増殖膜による牽引性網膜剥離が出現した場合などに行われる外科的な治療です。硝子体手術を行うことで、1.光が通る路(光路)を確保する、2.硝子体中のVEGF濃度を低下させる、3.網膜への酸素供給を増加させる、4.剥離している網膜をもとに戻す(復位させる)といった効果が期待できます。硝子体手術を行なっても、網膜そのものの感度が低下しているため、視機能が十分に回復しないことも少なくありません。再出血を繰り返したり、網膜剥離が進行したり、緑内障を合併したりする場合もあります。したがって、糖尿病網膜症の治療においては、適切な時期にレーザー治療をを行っておくことがきわめて重要なのです。

糖尿病網膜症の注意点

糖尿病と診断された場合、内科的な血糖のコントロールがもっとも大事です。また、目にまったく症状がなくても眼科で定期的な眼底検査を受ける必要があります。レーザー治療の開始時期を見逃して対応が遅れると重篤な視力障害に至りますので、十分に気をつけておいてください。

TOP